S「ディ・エ・ゴちゃん。私の車で事故った時の過失割合が決まったよ。」
D「どんな感じ?」
S「20:80」
D「え~、マジで!0:100じゃないの?一時停止を止まらなかった相手が悪いじゃん。」
S「私は納得だよ。」
D「なんで?」
S「過失割合はどちらが悪いっていうものじゃないの。どちらがどれだけの注意責任があるのかっていう割合なの。」
D「注意責任?」
S「そう。こちらの20%は、安全確認を怠った責任だよ。」
D「じゃあ一時停止が無くても安全確認しろっていうわけ。」
S「詳しく話すと交差点進入時は他の車両に注意し、かつ、できる限り安全な速度と方法で進行しなさいって道路交通法第三十六条4項で謳われているの。」
D「道路交通法ね・・・。だけど過失割合の20%って保険会社が勝手に決めたんじゃん。」
S「過失割合は保険会社が勝手に決めるんじゃなくて判例があるの。判例タイムズに認定基準が載ってるんだよ。」
D「判例タイムズ?」
S「いろんな自動車事故の裁判結果が載ってる判例集。保険会社の担当者は判例集を確認して判断するの。ちなみに裁判になっても裁判官も必ず過去の判例を参照にするんだから。」
D「じゃあ過失割合はおおよそ決まっているってこと?」
S「そういうこと。」
D「知らなかった・・・。」
S「でも実際に事故が起こらないと過失割合なんて分からないでしょ。」
D「確かに・・・。」
S「過失割合が20:80ってことは自分にも20%責任があるってことでしょ。つまり相手の修理代の20%とともに自分の修理代の20%も負担が出るってこと。」
D「だから車両保険が必要ってことだね。」
S「分かってくれた?」
D「サマンサ、それだけ詳しければディフェンスサポートに就職できるんじゃない?」
S「『できるんじゃない?』じゃなくて就職が決まったの!」
D「え~!マジで~?」
S「ディフェンスサポートのサマンサです。よろしくね♪」

